今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。
「体重が落ちてることはホントのことだし。何とか知られずに元に戻そうとか思っていたのに、歩夢にはばれちゃったね」


 陽菜は苦笑いを浮かべた。


「当たり前じゃん。僕を騙そうなんて100年早いよ」

「100年? それって、一生無理ってこと?」

「そうだね。陽菜には無理かな」

「うー。せめて10年にしてほしい」


 上目づかいで僕を恨めしそうに見る陽菜はかわいくて、抱きしめたくなってしまった。



「じゃあ、頑張ってみて?」

 ふんわりと包み込んだ僕の腕の中で、

「頑張る」

 なんて言われると……
 メロメロになってしまうよね。

 年上なのに、こんな時って陽菜が僕より年下に見える。


 
 ずっと、一生。僕が守ってあげたい。
 守らせてほしい、って言えたらどんなにいいだろう。
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