今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。
「おっ、すっごい、うまそうな弁当」

 背後から声がして、誰かが俺達に割って入った。

「うっひょー。豪華」

 俺にのしかかってきたヤツの素っ頓狂な声。


「おまえら」

 声をかけてきたのはいつもつるんでいるクラスのヤツらが2人。
 目の前に広げられたお弁当を覗いている。


 陽菜は突然のことに声も出ない様子。
 ちょっと避けるようにして突然の闖入者を見ていた。

 もしかして、怯えてる?

「おまえら、あっち行けよ。俺達、ご飯食べてるんだぞ、邪魔すんな」


「すっげー、うまそー。町田さん。これ、もしかして手作り?」


 聞いてねぇ。
 勝手に話しかけんな。

「う……うん」

 陽菜が勢いに圧倒されたのか躊躇いがちに頷いた。


「町田さんって、料理上手なんだね。いいなあ、悠斗。こんなおいしそうなお弁当作ってもらえて」


 勝手に勘違いしている。

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