今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。
「ねぇ。ちょっと見て。白河君だ」

 女子の声が耳に入ってくる。


 サッカー部の練習中の休憩時間。

 体育館横の水飲み場で、顔を洗っている最中だった。


「かっこいいよねぇ」

「ホントだ。校内で一番のイケメンとかって、うわさ。伊達じゃないね」

「めっちゃ。かっこいいー」

 女子達の感激したような黄色い声。



 いつもの聞きなれている言葉。
 
 自分の顔を褒められることは、いつものことだから、
 いまさら照れることも、喜ぶような事でもなく。
 

 近寄ってくる女子は多いから、遊ぶ相手には事欠かないし。

 
  

 
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