今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。
 ちらっと声のした方を見た。

 Tシャツにハーフパンツ姿の4、5人の女子達。

 体育館から出てきたらしいから、室内競技なんだろう。


 まっ! 俺にも選ぶ権利はあるからね。


聞こえないふりをして、立ち去ろうとした時、


「ねっ。陽菜もそう思わない?」


「わたしに聞かれても。そんな人知らないし」



女子達の影から聞こえてきた声。 


 俺は信じられないような言葉を聞いた。

 

 
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