今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。
「誰に合格点をもらうんだよ? 陽菜にか?」

「……まあ、そうかな?」

 今の一瞬の間は何なんだよ。

「今日はチャンスじゃん。町田さんの試合見てみれば? ほら、今から始まるし」


 それぞれが位置について、コート内がシンとした空気に包まれて、「ラブオール、プレー」の声がかかった。


大きく小さくシャトルが宙を舞う。

キュッキュッとシューズの音が小気味いい。

スピーディで動きにも緩急があって、思っていたよりもハードに見えた。



「動きにもセオリーってあるのか?」

「あるよ。攻撃するときはトップ&バックといって前後になるし、守備はサイドバイサイドで左右に開く。これが基本形。あとはペア同士で自分達の形を作っていくんじゃないかな。同じダブルスでも個々に特徴があったりするから」

「それも彼女から教えてもらったのかよ」

「まさか、勉強したの。いちいち初心者的なことを聞けないだろ?」


 自分で勉強って、そこまでやるのか?


 そんなこと、思いつきもしなかった。

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