今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。
「陽菜。女子部集合かかってるけど? 行かなくていいのか?」

 航太の言葉に一斉に体育館を覗く女子達。


「わっ。やば、みんな集合してるじゃん」

「もしかして、わたしたちだけ?」

「鬼監督がこっち睨んでる」


「あっ! 陽菜ごめん」


 失言したとばかりに、口を押える一人の女子に、

「いいよ。わたしだってそう思ってるもん。どんどん言っちゃって」

 ちょっと苦笑いを浮かべた彼女。


「とにかく行こ」


 彼女の言葉に促されるように、女子達の姿は体育館の中に消えた。
 
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