今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。
「陽菜。やっぱりここにいた」

 親しそうに彼女の名前を呼ぶ声。

 姿を見せたのは、和泉航太。

 クラスメートで、一番仲のいい友達だった。


「ほら、うわさをすれば」

「ホントだ」

 彼女の友達が目配せしあっている。

 
 
 名前を聞いた時、嫌な予感はしたんだよな。

 

「航太」

 彼女も親しげに名前を呼ぶ。


 
 航太の彼女だったのか。
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