今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。
 息を弾ませた彼女が俺の目の前にいた。

「もしかして、今から外周?」

 航太の問いかけに、

「そう。遅れた罰だって」

 彼女が肩をすくめる。

「それはボーとしていた陽菜が悪い」

「休憩中だったんだよ。あれは反則だよ。それに航太も知ってたんなら、早く教えてくれればよかったのに」

「その時は練習中。休憩になったから、急いで教えに来てあげたのに、そんなことを言う?」

「うー」

 彼女が恨めしそうに航太を見る。
 不満そうに唸る表情が、なんか可愛らしかった。


 でも、俺の方は見ない。


 気づいてないんだろうか。



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