今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。
 部活の休憩時間。

 体育館横の水飲み場に向かう。
 水道の栓を捻って水を出して、冷たい水で口の中をすすいだ。

 タオルで口を拭きながら体育館の扉を見つめる。

 今日の部活は何時からだったんだろう?


「何、熱心に体育館見てんだよ」

 背後から祐太朗の声がした。

「別に」

「町田さんには会えた?」

「……」

 俺は祐太朗をジロッと睨みつけた。

「コワいなあ。その顔は似合わないからやめとけ」

 って、言われても。

 陽菜のことを聞かれたら、二コニコなんて出来るわけがないだろ。

 いつになったら、謹慎は解けるんだろう。

 もしかして、ずっとこのままかも。

 それはイヤだ。

 陽菜は?
 陽菜はどう思ってるんだろう?


 顔を見なくても、会えなくても、平気とか?

 友達というポジションって、曖昧で脆くて……壊れやすくて。

 修正がきくものだろうか?
 もう一度やり直したいって。


「和泉も頑張るなあ。まっ、いいや。今日練習が終わったら待っててほしいんだ。ちょっと渡したいものもあるし」

「いいけど?」


 なんだろう?
 
 
< 545 / 566 >

この作品をシェア

pagetop