今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。
「陽菜ちゃんと航太って、家は近所だって言ってたけど」

 前々から気になっていたことを口にした。

 毎日登下校が一緒って、よっぽど近くじゃなきゃできないよな。


「あれ、白河くん知らなかった? あっ、見えてきた。あそこだよ。わたしの家」

 彼女が指さしたのは、20階ほどありそうな分譲マンション。


「航太の家は、もうちょっと先だけど。歩いて5分もかからないと思う」

「!」


 そんな近くだったのか。
 
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