きみは金色
丁寧につくったから、大丈夫だと思ってた。
しっかり固めたから、向こうに通じる穴をあけても崩れない確信があった。
『すごいね!レオくん!!』
砂の城にトンネルをつくっただけでそんな風に喜んでくれる真子が、愛おしくて。
幸せだった時間は、ついさっきまで続いていたはずなのに。
…まだ続く、はずだったのに。
真子から連絡があったのは、おれがちょうど家に帰りついて、自分の部屋に戻った時だった。
階段を上って、バタリと部屋のドアを閉めたところで、ケータイが震えたんだ。
…この時、どんな動作で。
どんな気持ちで、おれは電話をつないだんだろう。
無意識のうちに耳に当てていたケータイから、待ち望んでいたはずの声が響いた。
「…あ、レオくん?家、ついたよ」
ーー着いたら、電話して。
おれが言ったとおりの連絡をくれた真子。