きみは金色
「レオくんが情緒不安定でーっす」
ふざけて、からかい口調でヤジを飛ばしてくる裕也。
舌打ちして、ノートを筒状に丸めて投げたら、裕也の顔面にジャストミート。
そしておれにはとうとう、イワコウの脳天チョップが落ちて来た。
「「いってぇ~!!」」
「いい加減にしろ、飯田」
裕也とおれが同時にさけんで、教室がにぎやかに沸いた。
笑い声の中で、負傷した頭をなでる。
ななめ左前。市ノ瀬がいる方は、なぜか見ることができなかった。