久しぶりだね初対面
第三章
この感覚…最初と同じだ。

11年前に時間移動した、あの海の底に引きずりこまれるような感覚。

抗い難い強烈な眠りと、頭の奥から語りかけてくるような不思議な声…。

何を話しかけてきているのかは理解できない。

ただ、聞き覚えのある声なのは意味もなく確信がもてた。

また、おかしなことに巻き込まれる。

それも確信できた。

今度は俺をどこへ連れて行く気だ?

これ以上俺を翻弄しないでくれ。

俺は平凡な高校生のままでいたいのに…。



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