久しぶりだね初対面
放課後。

一緒に帰ろう、それが駄目なら久我君の用事が済むまで待っている、と言い張る双葉をなだめすかし、何とか今日は一人で下校してもらう。

悪いな、双葉。

明日からは一緒に帰ろうな。







そうやって一人になった俺は、校内の生徒が殆ど下校してしまう時間まで、適当に時間を潰していた。

犯人も、俺以外の人間に目撃されるのは色々と都合が悪いだろうからな。

そうやって夕方五時くらいまで当てもなく校舎をぶらつき。

「そろそろか」

手紙の指定どおり、一年五組の教室へと向かった。



< 81 / 88 >

この作品をシェア

pagetop