勝手な恋


「恋春ちゃん?かわいい名前」




私に向かって微笑む人は、




天使のような人。



もっと悪い奴だったらよかったのに。




「ありがとうございます」





彼女の微笑みによって





今まで抱いてた



嫉妬心



悔しさ



汚い心が全部消えた。



はーさんを好きになって



彼女さんにごめんなさい。でも



って思ってた自分が恥ずかしくなった。





だめだよことき。




この人には








かないっこない。







「ありがとうございます」




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「ごめん、恋春。嫌な思いさせた…」



はーさん達と別れた後、翠ちゃんが謝ってきた。




「ううん。いいの。



翠ちゃん、私はーさんの事諦めるよ。」



驚いた顔の翠ちゃん。



「私、間違ってた。



はーさんは、最初からあの人のだった。



頑張ればとか思ってた自分が恥ずかしいね。



汚かったよ。私。」




はーさん、私に"初恋"と"失恋"を



教えてくれてありがとう。




私、次は真っ直ぐ勝負できる恋をしたいな。





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