代償 2nd mean
「───文香」
心配そうな───そんな顔して。
「───外、は」
「───怖い?」
「………」
ずっと引き込もってたから。
外が怖くて仕方ないだろう。
───でも、そんな?
「慶佑さん、外に行きたくない?楽しいよ、外は」
「───」

日陰から、日向は怖くて移動出来ない。
今の慶佑で。
───あ。
キャーラとかと一緒なら。
行くかな。
行けるかな。
ユートさんとか。
凜音さんとか。
氷族長とか。
「慶佑、キャーラとか呼んで行かない?」
眉間に皺寄せて。
───そんなぁ。
「───いや。いい」
行きたくない。
完璧な、引きこもり。
「うーん。どうするべきだろ。カウンセラーは?」
「嫌だって。前も来たんだけど、門前払いしてしまって」
「へー………」
「黙って、記憶が戻るのを待つって決めてるよ」
それしか。
方法はない。
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