代償 2nd mean
「………辛い」
と。
キャーラが慶佑のピラフにタバスコを振りかけ。
ちょっと困り顔の慶佑が呟いた。
そりゃ。
辛いわ。
そんなに掛けられたら。

「………昔の前橋組も───こう、だったか?」
───うーん。
言うなら───恐怖政治?
………では、ないな。
なら。
何だろう、───。

「前橋組での記憶をつくるのだろう?」
「………前橋組での記憶?」
新しい───。
まともな。
「………立場は、何だったんだ?」
「え?っと、ああ、『総長』」
キャーラがまともに答えた。
「………?」
「一番偉い人だよ。ここらの」
「………」
イマイチ、ピンときてない。
そりゃ。
今は『木屋総長』。
これです。
キャーラです。
なら、慶佑は………参謀あたり?
………でも、ないか。
「んじゃ、手始めに───」
と、携帯を取りだし。

らいん☆

………だ、そうです。
はい?

「みんなー、しゅーごうだよ。マスターの店ね。遅れたら潰すよー★」
………。
「マスター、パーティーするよ」
「え?」
「今から。みんな呼んだから」
青ざめて………。
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