Doll‥ ~愛を知るとき


悪い人が来たのかと思った。

あたしを捕まえに来たのかと‥。

樹がいつも

─ 愛波が壊されないように ─

なんて言うから‥。


だけど、違った。

通りすがりのお客さんだったんだ。


心臓は、まだドクドクと落ち着きを無くしてる。

喉の乾きを感じ、あたしはグラスに麦茶を注いで、それを一気に飲んだ。


 
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