Doll‥ ~愛を知るとき
「おしっこ。」
突然、愛翔に手首を触られ、ハッと我に返った。
浩也が愛翔を病室に置いて行ったことに、あたしは気付いていなかった。
「トイレに行きたいの?」
そう尋ねると、愛翔は コクンと頷いた。
─ 困ったな‥
どんな風に扱えばいいのか、戸惑ってしまった。
だけど、きっと我慢なんて出来ない。
「一緒に行こっか‥。」
ベッドから降り、あたしは愛翔の小さな手を引いて病室を出た。