Doll‥ ~愛を知るとき
「ん?なに?」
「ぼくの、でんしゃあるねん。」
大きめのクリアケースは、愛翔のおもちゃ箱。
あたしは、そのケースを取り出し蓋を開けた。
「これで遊んで待ってる?」
「うん♪」
話しながら、畳の上に敷いていたお布団を 陽の当たるベランダに干す。
「愛翔、遊んでいいよ。」
「うん。」
ニッコリ笑って、愛翔は おもちゃを広げ、遊び出した。
その姿を少しの間、見つめていた。
L字になったベランダは、広い。
あたしは寝室に向かい、ベッドの上のお布団や枕もカバーを外してベランダに干した。