Doll‥ ~愛を知るとき
中学一年生の時、同じ歳の女の子が施設に入所して来た。
歌穂って名前の女の子。
親から虐待を受けて、親戚中をたらい回しにされ、施設に辿り着いたんだと話していた。
「あたしも‥、虐待されてた。」
記憶に殆どないくらい、小さな頃のこと。
それでも、背中にある無数の痕は悲しい過去を物語っていた。
いつだったか、先生に聞いたことがある。
「ねぇ、先生。なんで、愛波の背中には、こんな傷があるの?」
先生は哀しい目で
「火傷したのよ。」
って、答えた。