Doll‥ ~愛を知るとき
二学期、歌穂は樹に告白した。
返事は okだった。
応援するつもりでいても、きっとココロのどこかで、歌穂がフられることを望んでいた。
とても、ショックだった。
深夜に部屋を抜け出し、施設の非常階段で ひとりで泣いた。
切なくて、苦しかった。
リンリンと秋の虫が鳴いていた。
満月が赤身がかったオレンジ色をしていた。
初めての失恋。
想いを伝えることさえ出来ないまま、あたしの恋は終わった。