Doll‥ ~愛を知るとき
30分程で、歌穂は戻って来た。
熟睡している聖美を起こさないように、史恵は
「説明してよ。」
って、押し殺した怖い声で言った。
歌穂は頷くと、床に座った。
「うるさい!」って、逆ギレするかと思った。
歌穂の意外なほど素直な態度に驚きを感じる。
史恵を怒らせれば、今度は自分が爪弾きになる。
きっと、それを案じたんだ。
歌穂は、史恵に逆らうことをしなかった。
そして、俯いて訳を話し出した。