Doll‥ ~愛を知るとき
浩也との結婚が決まって以降、度々 彼の母親が店に来るようになった。
以前は、よく顔を出していたけど最近は遠ざかっていたと、パートのオバサンが教えてくれた。
朝美さんは、一年前から この店にいる。
浩也の母親とは、親しく会話をしていた。
「朝美ちゃん。」
浩也の母親は、彼女をそう呼ぶ。
そして、あたしのことは「愛波さん。」って呼ぶ。
距離感を感じさせる態度が、受け入れられていないことを痛く認識させていた。