Doll‥ ~愛を知るとき
「あー!無理だよ。また、ぶつけちゃった。」
どんなに頑張ってみても、すぐに縁石にぶつけてしまう。
その度にキャーキャー騒いでいた。
「大丈夫、慣れれば簡単だから。」
あたしを抱き抱えるように、樹は背後に立った。
そして、コントローラを持つ指の上に彼の指を重ねた。
「コツさえ掴めば楽勝だよ。」
途端、鼓動が激しくなる。
ラジコンに集中出来なくなっていた。
「こんな感じ。分かる?」
ポイントを説明しながら何度か車を走らせて、樹は、あたしの横に立った。
「難しいね。でも、スゴく楽しい。」
DOKIDOKIの鳴り止まない胸で、あたしは彼に微笑んだ。