Doll‥ ~愛を知るとき


「可愛い。」


─ 樹のものかな‥?


部屋の隅に立て掛けてある姿見に向かって、ペンダントを胸元に当ててみた。

シルバーの十字架がキラキラ光っている。

チェーンの留め具を外して、そのペンダントを自分の首に掛けた。


ひんやりとした金属の感触。

胸元に目を落とす。

十字架の形に嵌め込まれたジルコニアが とても綺麗だった。

あたしはもう一度、自分の姿を鏡に映した。


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