Doll‥ ~愛を知るとき
ケータイを手に取って、樹に電話を掛けた。
呼び出し音が何度か鳴り、彼は電話を受けた。
「愛波、どうした?」
「樹、あたし、デートしたいの。だから、早く帰って来て。」
「そっか、分かった。なるべく早く帰るから、待ってろよ。」
「うん♪」
とてもウキウキしていた。
─ 早く帰って来ないかな‥
何度も鏡をチェックして、違う服に着替えてみたり、髪をアップにしてみたり‥。
「やっぱ、これだ。」
結局、一番最初に決めた服とヘアスタイルで落ち着いた。