Doll‥ ~愛を知るとき
白いスポーツカーに乗って、海沿いの道を走った。
秋の夕暮れ、燃えるように紅く夕陽が空と海を染めていた。
車の中で、彼は
「愛波には親がいない。」
って言った。
だけど、それは分かっていた。
施設で育ったことは、記憶に残っていたから。
「オレ以外に、愛波を引き受けるヤツは見つからなかった。」
他に身寄りが無いから 一緒に住むんだって、そう言った。
彼は、あたしを今のアパートに連れて帰った。