Doll‥ ~愛を知るとき
「今日から、ここがオレと愛波の家。」
「あたし‥と‥?」
「イツキ、大樹の樹。分かる?」
「難しい方の“き”?」
「そう。」
彼の名は『樹(イツキ)』
あたしは、彼を名前で呼ぶようになった。
男の人を どう形容すればいいのか分からない。
だけど“美しい”って言葉が一番当てはまる顔立ちをしている。
樹は優しい。
いつも気遣ってくれて、いつも労ってくれる。
いつも、いつも優しい声で「愛波」って呼ぶ。
あたしは、そんな彼に少しずつ恋心を抱くようになった。