マジで恋した5秒後
「平野…先輩…?」
一段階段を上った場所から振り返れば、
さっきより背が低くなった平野先輩。
私と大して差が無くなった身長。
ちょっと平野先輩に近づけた風で嬉しかったけど、
根本的に違うこの人と少し背が近づけたからって、
その距離はまだまだ険しい。
まず私はテストで今の3倍は点数取らなきゃ……点数の検索はやめてくれ。
「斉藤さん………
次の授業、サボれる?」
それは思ってもみなかった。
生徒会長からの授業をさぼる事のお誘いだった。