手に入れたいのはお前だけ。



「助けた?俺は保健室に連れてっただけだよ。困ってそうだったから」



にっこり笑って、茂木くんはそう言った。



太陽みたいな笑顔に、誰にでも優しくて態度の変わらない人。



そしていつもみんなの真ん中にいるんだ。



そんな姿を、あたしは好きになった。



茂木くんを好きな女の子の、その他大勢のひとりとして。



仲良くなりたいとも、この人の彼女になりたいとも思わなかった。



ただただ、初めての恋を大切にしたかった。



そんな時に見てしまったんだ。



茂木くんと女の子がキスしてるとこを。



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