手に入れたいのはお前だけ。
え………。
「大丈夫?」
太陽に照らされて、黄金色に輝く髪。
この場面に不釣り合いなほど白く綺麗な顔。
どこかの王子様みたいな男の子が、あたしに微笑みかけている。
「……あ!だ、大丈夫です!」
いけない!見とれてしまった!
由くんという人がありながら!
「そう?熱中症?」
「え……っ!」
あたしのおでこに、男の子の手。
ひんやりと冷たくて気持ちいい。
「あの……大丈夫なので……」
「大丈夫じゃないよ、君。熱中症だ」