手に入れたいのはお前だけ。




「み、ったか、くん……?」



初めてのキスに、あたしは真っ赤。



そんなあたしを、深高くんの冷たい瞳が見下ろした。



「奏太を思ってるあんたを見てたら、イライラするよ」



「へ……」



「なんでかわかる?」



そんなことを聞かれても。



わかんないよ、あたしには。



「はぁ、わかるわけないか」



「深高、くん?」



「いいや。長期戦だってことは覚悟してるから」



「は、え?」



長期戦?なんのこと?



まったくわかんないんだけどな……。



< 5 / 322 >

この作品をシェア

pagetop