Melty Lesson

俯いたしまった私の瞳から零れた涙は、ポタリ、私の手に重なる先生の手の甲におちる。

と同時に、今まで胸に抱いてきた二年間の想いまでもが溢れてくる。


「私―…好きなヒトがいるんです……」

「好きな人?」


先生の言葉に「はい」と小さく頷く。


「けど……その人は私の事なんて眼中になくて……」


ポタリ、ポタリ、口を開くたびに涙がこぼれる。

だって、それは直ぐ傍にいる先生のこと。

眼中に無い筈なのに、こんな時に優しい言葉をくれるから余計に感情のコントロールが出来なくなる。


「その相手は本当に君の事を何とも思っていないの?」

「はい。だって……」


だって―…

そう言った私は、顔を上げて先生を見る。


「国枝先生、私の事を恋愛の対象になんて見てないですよね……?」


そう真っ直ぐに先生の瞳を見て。


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