【短編】疾風恋心

林ｸﾝの唇は、熱くて、
全ての思考を失くしてしまう力がある。



「っは…、え?ちょ…?!」


身体が後ろに傾く。

同時にＴシャツの裾から浩介の大きな手が侵入する。



まてまてまて。


「はっ、林ｸﾝー？」

「……。ハア…。」


溜息を代わりに返事をした。



まだ怒ってるの…？



「なに、するの林ク…ん!」

言い終える前に林ｸﾝがまた唇を塞ぐ。




抵抗したいけれど、中の自分が『放れたくない』と言っている。

この感覚が、病みつきになっている。




わたし…なんでいつのまにエッチに…?!///