夢蝶 ~なによりも大切なもの~


「っち。なんなんだよ、てめえらは。」


これで本当に最後だ。

そうつぶやいて、もう一度銃口を向ける


今度は、私と伊月兄は重なっていない。

お互い、違う方向に倒れたから。



「柑奈!!!」
「死ねーーーーー」


2人の声はほぼ同時で

それに重なって銃の音が聞こえた。



私は死ぬんだ。みんな、ありがとう。

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