夢蝶 ~なによりも大切なもの~


「……はぁ。本当にムカつくほど見事な兄妹愛だな。……それを壊せるなんてうずうずするぜ。」


そういいながら銃口を向ける。


「3......2......1.................バン!」



私は、ギリギリで伊月兄を押した。

でも、それと同時に

伊月兄も、私を押した。



2人して、地面に倒れ、

頭上を弾丸が通り過ぎて行った。


< 153 / 303 >

この作品をシェア

pagetop