夢蝶 ~なによりも大切なもの~

「…そんなの!!全部柑奈ちゃんが抱え込むことじゃないのに!!」

唯は、耐えられなかったらしい。

勢いよく立ち上がった。

そして、総長室に向かおうとしたのを

今度は玲先が止める。


「玲先!!何で止めるの!!」


唯が怒鳴っても玲先は、何も言わない。


「離して!!」

叫ぶ唯を見て、伊月さんは、

静かにつぶやいた。


「大丈夫なんだよ。」


< 218 / 303 >

この作品をシェア

pagetop