夢蝶 ~なによりも大切なもの~
「……だい…じょうぶ?」
その言葉に反応したのは冬也だ。
冬也は、伊月さんに聞き返す。
「あぁ。お前らが思っているより、柑奈は強えぞ。あり得ないくらい…あいつは強いんだ。時間はいるが、あいつは、次顔を見せるときには、全てスッキリさせてくる。それだけ強い精神を持ってるんだよ。」
落ち着いた伊月さんの言葉に
唯も、座り直した。
みんなで、総長室のドアを見つめる。
黙っているが、きっとみんな、
思っていることは同じだ。
………柑奈、頑張れ。待ってるから。
【大地side終】