恋 時々 涙


俺はずっと片想い。





小学校の頃からずっと優のことが好きだった。


アイツの笑顔や優しさに、俺はどんどん惹かれて。


気づけば…






好きだった。





だけど、優はきっと俺のことをそんな風には思っていない。


ただ、ずっと一緒だった、"幼馴染み"のようにしか思っていないだろう。

結局、




"友達"なんだ。




こんなことはわかっていたんだ、何度も諦めようと思った。


俺のことを好きだと言ってくれた子もいた。




だけど。


やっぱり俺は、








優しか好きだと思えなかった。






だけど、俺にはそんな気持ちを伝えることなんて到底できなくて…

ずっと言わないまま、高校生。


ズルズルこんな気持ちを引きずって優に接するのは難しくて、好きだからこそ。


守ってやりたいと思うのだろうか。




本当の気持ちを隠すために、いつも優に少し冷たく接してしまう。



そんな自分が焦れったい。

ただ…



"好き"と一言言えばいいだけなのに、その先を知るのが怖い。


今のこの関係が崩れてしまうのがとても…




怖い。





だけどわかっているんだ。

いつか伝えるべきだと…




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