うさぎ姫とおおかみ執事
鍵はかかってないようだ。静かに扉を開く。 

「レア?」


暗い部屋に満月の真っ白な光がさしこみ、部屋全体が青白く光っているよう。 


真ん中のベッドに、レアが頭を抱えて座っていた。 

「レア、気分でも悪いのか…?」 


ゆっくりとレアが顔を上げた。
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