年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)
 ワンルームの部屋に入るなり、由也くんは床に膝をついた。私は、あ、来る来る!、とプロポーズの言葉を期待した。由也くんが頭を下げる。


「由也くん?」


 ドキドキする。ああもう、早く言っちゃって!!



「綾香さん、別れてください!」
「は、はいっ……ええっ?? ちょっと、今なんて」
「別れてください」
「……」


 私は言葉を失った。








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