年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)


 由也くんはキスをして、また明日、と言うと帰っていった。私は早速パソコンを立ち上げてネットで検索した。宝飾店のホームページには職業柄指輪の出来ないカップルが時計をペアで買うこともあるとか、結納返しに女性から贈ることもあるとか、いろいろ書かれていた。載っていたペアウォッチはピンキリ、ノーブランド品から有名海外ブランド品までいろんなものがあった。


「これ、由也くんに似合いそう。こっちもいいなあ。ん?……“お二人のイニシャルや記念日を刻印します”?」


 文字盤や裏板に文字を彫ることも出来るらしい。ペアウォッチに私と由也くんの名前と結婚記念日を彫って……。


「……駄目か、駄目だよなあ。はあ」


 いつかは他の人と結婚する由也くんの時計に私の名は彫れない。奥さんに私の存在が知られてしまうし。

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