年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)
「時計」
「時計?」
「腕時計」
「腕時計? これが何か……」


 由也くんは左腕に巻いていた腕時計を見た。黒い樹脂バンドの腕時計。


「これならいつでも一緒じゃん」
「へ? え、まあいつもしてますけど……。あ」


 由也くんも気付いたみたいだった。


「指輪の代わりにしましょうか」
「うんっ。左腕なら気分も結婚指輪に近いし」
「そうしましょう」
「うんうん!」
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