年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)
翌朝、腕時計を巻いて出勤する。由也くんとお揃いの時計、見るだけでも嬉しいしくすぐったい気分にもなる。彩乃は目ざとくそれを見付けた。
「先輩おはよ……どおしたんですかあ?、それ」
「ひひ。いいでしょう?」
「それ20万円はしますよお?」
「買ったの」
「まあ先輩じゃ自分で買うしかないですよね♪」
「うるさいわ」
やっぱり分かる奴には分かるんだ、このブランド品。由也くんと結婚ペアウォッチなんだぞ、と言いたいのを堪えて給湯室に行く。湯を沸かすうちに鎌谷がやって来た。
「メール見たぞ」
「馬子にも衣装って言いたいんでしょ」
「いや」
鎌谷は棚からマグとコーヒーを出し、いつものように振り入れる。
「……綺麗だった」
「ほんとほんと?」
「ああ。ドレスが」
「ぶう」
鎌谷はゲラゲラ笑い、お湯を注いで俺様コーヒーを入れた。
「やっぱオートクチュールは違うな、お前が上手く引き立たせてる」
「うるさいわ」
「先輩おはよ……どおしたんですかあ?、それ」
「ひひ。いいでしょう?」
「それ20万円はしますよお?」
「買ったの」
「まあ先輩じゃ自分で買うしかないですよね♪」
「うるさいわ」
やっぱり分かる奴には分かるんだ、このブランド品。由也くんと結婚ペアウォッチなんだぞ、と言いたいのを堪えて給湯室に行く。湯を沸かすうちに鎌谷がやって来た。
「メール見たぞ」
「馬子にも衣装って言いたいんでしょ」
「いや」
鎌谷は棚からマグとコーヒーを出し、いつものように振り入れる。
「……綺麗だった」
「ほんとほんと?」
「ああ。ドレスが」
「ぶう」
鎌谷はゲラゲラ笑い、お湯を注いで俺様コーヒーを入れた。
「やっぱオートクチュールは違うな、お前が上手く引き立たせてる」
「うるさいわ」