年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)

 彩乃は新しい彼氏が出来た。友人の開催した婚活会で何処ぞやのエリートを捕まえたらしい。結婚前提だからいろいろリサーチしている。式場とか新婚旅行とか婚約指輪とか。


「式場って都内のほうがいいですかあ?」
「知らんわ」
「あ、先輩まだでしたね。お先にすみません、先輩♪」
「ほっとけ」


 饒舌とブリブリは変わってなかった。服装も胸が開いたカットソーやスカートも膝上でいかにも誘ってる風で、彼氏が怒ったりしないのか気にはなった。彩乃の担当も変わらず個人経営の店、勿論私もコンビニ担当のままだった。

 昼になり鎌谷とランチに出る。冷し中華始めましたのポスターに夏を意識し始める。6月、梅雨も近い。私は飛び付くように冷し中華を注文した。


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