年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)

『スマイル乳業の子?』
『え、いえ……』
『だってジンジャー豆乳ってスマイル乳業の商品でしょ?』
『あ、はい……』


 立ち上がった彼はヒョロヒョロと背が高かった。色白だし、もやしのような。


『新入社員?』
『え、まあ、そんなとこです……』
『普通、先輩と回るでしょ、新入り君なら』
『ええ……』


 頼りないもやし君、1週間と持たないだろうなと思ったし、そんなスマイル乳業に入社しなくて良かったと彼を憐れんだ。

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