年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)

「冗談はよし子ちゃんでしょ」
「先輩はそお思ってても鎌谷さんはそおでも無いと思いますよお?」
「いやいや、あいつだって私と同じだよ。私じゃ願い下げだって」
「毎朝仲良くコーヒー飲んでるじゃないですかあ」
「あれは同期だし」
「鎌谷さん、モテるのにずっと彼女いませんし」
「もしかして男なんじゃないの、方面が」
「絶対怪しいと思います」
「ホモ路線が?」
「先輩ってば、もう。鎌谷さんは知ってるんですか、先輩にパトロンがいるのを」
「知ってる、全部。だから有り得ない」


 空になった皿が下げられ、メインが運ばれて来る。


「それって……」
「何」
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