年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)


「ん! おいひ~っ」
「美味しいですね」
「自分で言うな」
「作った本人が言ってるんですから間違いありません」


 作るとき由也くんは本を見ながら作業していた。私はそれを見て安堵した。こないだみたいに綿菓子が書いたメモを見ながらだったら発狂していたかもしれない。だってそんなメモを持ってたら由也くんは綿菓子の自宅に上がってピザの作り方を教わったということになる。そして初めて焼いたピザを一緒に食べたということになる。私はそんなつまらないヤキモチを妬いていた。これからはもっともっとヤキモチを妬くような出来事が待ち構えてる……。

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