年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)


「や……何これ……わかんないっ」


 ここは鎌谷の妹の部屋だと頭では理解している。


「や……もうやだっ……嫌っ、うわあああっ!」


 私は掛け布団に突っ伏した。眠れない、私は一生こんな夜を過ごすんだ。


「おい、長谷川?」


 ドアの向こうから声がする。鎌谷は入るぞと言いながら中に入って来た。明かりをつける。その瞬間にリアルな残像はようやく消えた。

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